大阪府の保育士家賃補助などの保育士向け優遇制度の現状は？2023年最新版

大阪府で保育士向け家賃補助などの優遇制度がある自治体とその内容

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令和5年度最新版　現在大阪府で実施されている保育士さん向けの家賃補助などの優遇制度をまとめています。

大阪市や堺市はかなり充実しています。

大阪市　保育士向け家賃補助　（宿舎借り上げ支援事業）

大阪市では保育所等に採用されてから8年以内の保育士を対象に月額最大8万2千円までの家賃補助が受けられます。

ただし8万2千円というのは現在受けられる最大額で
令和元年度より引き続き同じ宿舎に住んでいる場合に限られています。

2023年度は新たに借り上げ宿舎を利用する場合の補助額は以下のようになっています。

• 平成28年8月以降に大阪市で新規採用された場合＞＞＞月額6万6千円まで補助
• 平成28年8月以降に採用された保育士のうち、それ以前１年以内に大阪市内の他の保育園で勤務経験がある場合＞＞＞月額4万9千円まで補助
• その他　大阪市で保育士として採用されてから8年以内の場合＞＞＞月額4万9千円まで補助

となっています。

 

さらにこの補助を受けるためには、勤務時間について

• 月20日以上かつ1日6時間以上の保育に従事している

必要があります。

大阪市で保育士向けの家賃補助を受けるための注意点

保育士側が直接補助金をもらえるわけではありません

保育士向けの家賃補助のある自治体どこも同じなんですが、
保育士さんが注意しなくてはいけないのは、こういった補助金はどこの園でも実施しているわけではないということです。

この補助金は国や自治体から支給されますが、補助金を受け取るのは保育園側です。

簡単にいえば、保育園側で、保育士さん向けに借り上げ宿舎（社宅）を用意して、その家賃を支払い、
自治体に補助を申請することで、補助金が出ます。

そうすることで、そこに勤務する保育士さんは無料または格安で社宅に住むことができるという制度です。

なので、家賃補助を受けるためには、勤務しようとする園が
そもそも借り上げ宿舎（社宅）を持っていて、補助金制度を利用しているどうかの確認が必要ですのでご注意くださいね。

 

 

同居人がいる場合でも家賃補助は受けられるの？

借り上げ社宅制度がある園に就職しても同居人がいる場合は補助を受けられる？という質問がよくあります。

大阪市の場合はその点きちんと定められていて、
同居人がいる場合は、その同居人が家賃補助や住宅補助などを受け取っている場合は対象外となりますのでご注意ください。

つまり、保育園の社宅でも二人以上で住める物件で、同居人が家賃補助などを一切受けていない場合は、
保育士家賃補助の対象になるということですね。

大阪市は潜在保育士のための貸付制度も充実しています

大阪市は潜在保育士（保育士資格を持っていても現在勤務していない、または全く勤務経験がない）が保育士として就職するための補助にも力を入れています。

ここでいう潜在保育士向けの補助を受けられる保育士さんは

• 保育士登録後1年以上経過している
• 認可保育所、認定こども園、地域型保育事業、幼稚園を離職後1年以上経過した方
  又はそれらの施設に勤務経験のない方

となっていますのでご注意ください。

保育士が支払う保育料の半額（月額2万7千円まで）を1年間無利子で貸付　返済免除もあり

潜在保育士が新たに大阪市内の指定保育所で保育士として週20時間勤務（週20時間であれば常勤でも非常勤でも可）する場合、
保育士さん自身のお子さんを保育園に預ける場合の保育料の半額が最長で1年間、無利子で貸付という形で補助されます。

最大月額2万7千円というのは結構大きいですよね。

以前は週30時間勤務だった要件が20時間に緩和されましたが貸付期間が1年となりました。

 

就職準備金を40万円まで無利子で貸付　返済免除あり

潜在保育士さんが新たに保育所で勤務する際に必要となる経費として40万円以内を無利子で借りることができます。

経費といっても難しく考えることはなく、保育の勉強のための書籍や研修費はもちろんのこと、
通勤のために引っ越した場合の費用や、通勤に利用する自転車代、
勤務に必要な洋服代やその他、新たに保育士として勤務するために普通にかかるお金について認められています。

この保育料と就職準備金のどちらも形態は貸付となっていますが

• 無利子
• 就職後、その保育園で週20時間勤務を2年以上続ければ返済免除

となります。
※注：平成31年3月31日以前に採用された保育士は週30時間勤務で2年以上勤務が要件でした※

ただし申請には連帯保証人が必要となり、万一2年以内に退職すると返済も必要となります。

詳しくはこちらからご確認ください
⇒【大阪市】保育人材確保対策貸付事業について

未就学児を持つ保育士さんが利用する預かり支援事業の利用料金に対する補助金

潜在保育士だけではなく、大阪市内の保育所で新たに週20時間以上勤務する保育士さん全てを対象として、
保育園で働くために、自分のお子さんについて、ファミリー・サポートやベビーシッター、保育所等の延長保育等を利用する場合に、費用の半額を借りられる制度があります。

これは、未就学児を抱えながら早朝や夜間に勤務する保育士さんに対して
ベビーシッターやファミリーサポートなどを利用する料金の半額（年間123000円を上限）を最長2年間貸し付ける制度です。

こちらは週20時間以上勤務を2年間継続すると返済免除となります。

 

ただし、申請の際に連帯保証人が必要となり、所定の手続きが必要です。
申請方法など詳しくはこちらからどうぞ
⇒【大阪市】未就学児を持つ保育士の子ども預かり支援事業

テーマパークの年パスも？！大阪市保育士ウエルカム事業

ちょっと面白いのがこのウエルカム事業です。

他府県から大阪市内に転入した新規採用保育士に対して、帰省にかかる費用や市内遊興施設の年間パスポート購入費などに相当する費用を保育所等が福利厚生の一環として支給した場合に、保育所等に対し2年間補助金を交付します。
とされ

• 近畿（滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県）以外から転入して勤務する保育士：補助上限年額:85,000円
• 大阪府以外の近畿圏から転入して勤務する保育士：補助上限年額：45,000円

となっています。

大阪市以外から転入して勤務する保育士さんのための補助制度で、
大阪市に居住して、新たに採用された園で社会保険の被保険者となっていることなどの要件があります。

また採用されるまでの1年以内に大阪市の他の園（認可外含む）で働いていた場合は適用外となります。

詳しい要件はこちらから確認できます＞＞＞【大阪市】保育士ウエルカム事業補助金交付要綱

この制度、帰省やUSJの年パス購入などにあてるための費用を補助しますとのことで
こんな手当があると嬉しいですよね。

ただし、これも園がこの制度を利用していなければもらえませんので
注意が必要です。

堺市の保育士向け家賃補助

堺市でも大阪市と同じように、宿舎借り上げ支援事業として保育士さん向けの家賃補助制度があります。

この家賃補助を利用できる保育士さんは

• 平成28年度以降に常勤の保育士として新規採用され、採用後8年以内（一部例外規定あり）
• 実家等もともとの居住地が堺市外、または勤務地までの通勤距離が2キロ以上

というちょっと細かい条件があります。

自治体からの補助金額は41200円となっていて、5万5千円までの物件に入居可能となっています（残りを園が負担してくれれば保育士の負担は原則無料になります）。

※令和元年度からこの制度を利用していて引き続き同じ宿舎に住んでいる場合は以前と同じく82000円までの物件に対し61200円が補助されます※

 

ほかの自治体と同様、この補助は園側が申請して自治体等から補助を受けるものです。

すべての園で実施されているわけではありません

また内容も園によって異なるので注意が必要です。

堺市　就職準備金40万円まで無利子で貸付

堺市でも

• 保育士として勤務経験がないもしくは離職中のひとが
• 新たに堺市内で週20時間以上保育士として勤務する

という条件を満たす場合、就職準備金として40万円を無利子で借りられる制度があります。

 

こちらも2年以上勤務した場合は返済免除となりますが、連帯保証人が必要となるなど色々手続きが必要です。

詳細はこちらからどうぞ⇒堺で保育士になろう！

堺市　保育士試験受験講座の費用を最大半額まで補助

保育士試験に合格後1年以内に堺市で保育士として勤務する場合
利用した保育士試験受験講座の費用の半額（最大15万円まで）が補助金としてもらえます。

合格した保育士試験から2年前までの期間に受講したものが対象です。

堺市に就職した場合は自分で申請して認められれば補助金が受け取れる嬉しい制度です！

必要書類などの詳細は
＞＞＞【堺市】保育士試験受講講座の費用を補助します

寝屋川市　保育士向け家賃補助

寝屋川市でも民間保育園が借り上げた家賃8万2千円までの社宅に対し、上限61500円を補助する制度が実施されています。

この他にも寝屋川市では「待機児童ZEROプラン」と銘打ち、色々な施策が行われていて、令和3年度の待機児童は現在のところゼロとなっています。

寝屋川市　潜在保育士が就職する際に3万円の補助

潜在保育士が民間保育所等に就職した場合に3万円の補助が受けられます。

支給要件となるのは

• 離職後６か月以上経過した保育士
• 又は保育士資格を取得してから１か月以上経過している

保育士さんが市内の民間保育所等で就労した場合となっています。

転職をお考えの場合は、補助の対象となる園なのかどうか事前に確認することをおすすめします。

他にも自治体が行っている事業として、保育士試験の受験料の補助などがありますので詳しくはこちらからどうぞ
⇒寝屋川市　待機児童ZEROプランR

大阪で家賃補助や潜在保育士補助金などを利用して転職するには？

保育士さん向けの家賃補助は、自治体が園に支給するものです。

基本的に保育園側が保育士さん用に社宅を契約して、その家賃の一部を自治体が補助するというしくみです。

なので、園によっては全くそのような制度を利用していないところもあります。

年パスや帰省補助金などのウエルカム事業についても全く採用していない園もあるのが実情です。

特に一人暮らしの場合は、家賃補助があるかないかは切実な問題となりますよね。

家賃補助を希望するなら、ハローワークなどでも「家賃補助のある園に就職したい」と条件をあらかじめハッキリと明示してから面接する園を選びたいものです。

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