保育士不足解消のための施策 保育士家賃補助

保育士向け家賃補助と住宅手当の違い 家賃補助のある保育園を探すには?

2023年12月8日更新

保育士家賃補助借り上げ社宅イメージ
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保育士不足を解消するため、国と地方自治体が行っている事業でここ数年効果を上げているのが保育士さん向けの家賃補助です。

簡単に言えば、保育士さん向けの社宅の家賃を8万2千円まで補助してくれるという制度です(区によっては増額もあります)。

詳しくはこちらにまとめています。

東京都で保育士として勤務する際の優遇措置一覧 

この制度、主に東京などの都市部で採用されていて、保育士さんにとってはとても助かる人気の制度なんですが、
この家賃補助と、園独自が行っている住宅補助といわれるものとの違いをごちゃごちゃにしている方も多いようです。

「8万2千円まで家賃が出ると思ったのに、住宅補助は2万円とあるのはなんで?」
などという疑問が多く寄せられるので、違いをまとめてみました。

保育士家賃補助と住宅手当の違い

実際の求人で見るのが一番わかりやすいので例を挙げますね。

ジョブメドレー保育士家賃補助求人
保育士求人ジョブメドレーより

この求人の詳細を見てみると・・・
ジョブメドレー保育士求人詳細

 

「住宅手当」

「借り上げ社宅制度」

という両方がでてきますよね。
このうち、住宅手当というのは園が独自に行っている補助制度で、お給料に上乗せして支払われるものです。

一方、いわゆる保育士の家賃補助8万2千円として話題になっているのは、借り上げ社宅制度のことです

住宅手当は一般企業の手当と同じもの

住宅手当というのは、他の一般企業でもよく目にする、一定の条件(企業によって異なる)を満たすと、お給料にプラスして支払われる補助のことです。

給料にプラスして支払われるということは、所得に含まれるので、税金や社会保険料の計算にも関わってきます。

つまり住宅補助が多ければ、通常、支払う所得税も多くなります(税金がかかる)。

支給の条件や金額は園がそれぞれ独自に定めています。

いわゆる保育士の家賃補助制度とは借り上げ社宅についての補助のこと

それに対して、いわゆる今話題の保育士家賃補助というのは、園が借り上げた社宅に住む場合の補助のことです。

これは園が契約した社宅に対して、国や地方自治体から補助金が出るものです。

その社宅に、保育士さんが住むことができるよ、という形になりますので、保育士さんが直接お金を受け取るわけではありません。

 

住宅補助と家賃補助どちらがお得なの?

金額面での比較

となると、どっちの補助があるところに働く方がお得なの?と思いますが、それぞれのメリットデメリットから考えてみましょう。

まずは、金額についてですが、家賃補助制度(借り上げ社宅)を利用すると、例えば平成30年度では千代田区ですと13万円までの物件に無料で住むことが制度上可能となっています。

通常は8万2千円までの物件に0円~1万円までの自己負担で入居する場合が多いようです。

ということは、7万円~8万円程度のお得ということでしょうか。

 

それに対して、住宅手当ではそこまで多くの金額をもらえるということはまずありません。

月1万~2万が平均といったところでしょうか。

金額としては断然家賃補助制度(借り上げ社宅)の方に軍配が上がります

居住する物件について

住む対象となる物件についてですが、家賃補助制度を受ける場合は、基本的に園が用意した社宅に住むことになりますので、あまり自由に選択する余地はありません。
(但し、園によっては採用に合わせて新たに社宅を用意してくれる場合もあります)。

また社宅が国や地方自治体から補助を受けるには住む場所に制限もあります(上記の千代田区の場合は千代田区内の社宅であることが条件)。

それに対して、住宅手当補助の場合は、住んでいる場所によって制限を受けることはあまりありません。
(ただし、条件は企業によって異なるので例外もあります。)

物件の自由度は住宅手当の方が高くなりますね。

家賃補助は一人暮らしじゃないと受けられないの?

いわゆる保育士の家賃補助といわれる施策については、今まで述べたように保育園側が用意する借り上げ社宅についてのものです。

なので、一人暮らし以外の人が家賃補助を受けるには、まず、社宅が二人以上で入居可であることが必要となります。

二人以上入居可であっても、同居人が他の会社などから住宅手当を受け取っている場合には利用できないとしているところがほとんどです。
ご参考⇒千代田区保育従事職員宿舎借り上げ支援事業補助金交付要綱

まとめると、二人以上入居可という社宅で、同居人が住宅手当を受けていない場合は、保育士家賃補助を利用できることになります(例外もあります)。

 

以上まとめるとこんな感じです。

保育士家賃補助 住宅手当(補助)
住宅の契約者 保育園 保育士本人(家族可の場合もあり)
補助の方法 国や地方自治体から園へ補助金を支給 園から保育士に給料に上乗せして支払い

 

家賃補助のある求人を探すには?

保育士家賃補助のある求人は、どんなところがあるのか、まずはネットで検索してみたいという場合にはフリーワード検索のある保育士求人サイトが断然便利です。

おすすめは保育士の転職ならジョブメドレー

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ただ、ネットに出ているだけの情報ではなかなか細かいことまではやっぱりわかりにくいのが実情なんですよね。

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全国で行われる保育士さん向けの転職フェアの予定一覧はこちらにまとめています。

保育士さんのための就職転職フェア 2023年 最新スケジュールまとめ 

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