保育士不足解消のための施策 保育士家賃補助 東京都の保育士優遇政策

東京都で保育士として勤務する際の優遇措置一覧 

2023年12月8日更新

保育士優遇制度が充実! 東京で保育士として働く

東京 
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保育士不足が慢性化している東京では、
保育士確保のための様々な施策が実施されています。

具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

※New※
2023年度(令和5年4月から)も保育士さん向け家賃補助制度は継続します。
現状で明らかとなっていることは下の記事にまとめています。https://hoiku-oshigoto.net/archives/1749

 

東京都で実施されている保育士への家賃補助(保育士宿舎借り上げ支援事業)

東京都では、保育士確保のため、
保育事業者が借り上げた社宅について、一定の補助金を交付する

保育士宿舎借り上げ支援事業

が実施されています。
原則月額8万2千円(共益費含む)までの家賃のアパートやマンションを
保育事業者が借り上げ、一定の要件を満たした保育士を採用して住まわせた場合、
家賃の8分の7(8万2千円の家賃なら71750円)を都や区が負担するという制度が実施されています。

仮に、残りの8分の1を事業者(保育園側)が負担してくれれば、
保育士はこの制度を利用することで8万2千円までの家賃のところに
自己負担0円で住むことができることになるという制度です。

 

世田谷区の作った図が分かりやすいのでリンクを貼りますね。
→→世田谷区保育士宿舎借り上げ支援事業の概要

この家賃補助制度は令和5年度も引き続き実施されています。

基本的には上限8万2千円となっていますが、区によっては独自の上乗せをしているところがあります。

令和3年度分で現在確認できている、区独自の上乗せ金額があるところを補助金額の多い順に並べると

  • 千代田区  13万円(千代田区内の物件の場合)
  • 港区 11万2千円(港区内の物件の場合)
  • 渋谷区 10万円 (渋谷区内の物件の場合)
  • 目黒区 9万2千円(目黒区内の物件の場合)

となっています。

千代田区や港区は家賃も高めなので、それに応じて補助金額が増えるのは嬉しいですよね。

勤務先から近い場所に少ない自己負担額(もしくは無料)で住めるというのは金額的なことはもちろん、通勤時間の負担も減るので本当に助かります。

その他の区は家賃上限は8万2千円ですが、新たに上乗せの情報があれば追記します。

一方、家賃の上限は8万2千円でも補助の対象となる保育士の範囲が広い(勤続年数の制限がない)世田谷区や、保育所に優先入所ができる北区など、独自の優遇制度があるところもあります。

参考リンク⇒【千代田区】保育従事職員宿舎借り上げ支援事業補助金交付要綱
【港区】港区保育従事職員宿舎借り上げ支援事業補助金交付要綱
【目黒区】平成30年度予算の概要を公表します
【世田谷区】保育人材確保事業

 

保育士宿舎借り上げ支援事業(家賃補助)についての注意点

制度の概要を見ると、とってもお得に見えるこの制度ですが、保育士側から見るといくつか注意点があります。

 

補助を受けるのは事業者(保育園側)です。

この制度はあくまで自治体が、保育園などの事業者から申請を受けて、要件を満たした場合に 補助金を事業者に交付するものです。

自治体から保育士本人に補助金が出るわけではありません。
ですので、この制度を利用して安く社宅に入居したいという場合は、

就職しようとする保育園が
この制度を利用していることを確認する必要があります。

その際、どんな社宅(マンション・アパート)なのかもきちんと確認しておくとよいですよね。

家賃補助を受けられる社宅は原則法人契約しているものとなります。

もともと園が契約している社宅から選ぶのか、自分で探して来た物件でも住むことができるのか?なども重要になってきます。

でも自分一人で、良さそうな園について1件ずつ家賃補助の内容まで確認しながら就活をするのはなかなか大変です。

特に遠方から東京に転職したい!なんて場合に全て自分で探すのは手間もお金もかかるというデメリットも。

 

家賃補助を受けられる職場を探すには?

まずはインターネットで情報を収集

家賃補助を受けて、東京近郊で働きたい!と思っても
地方在住者の場合、知らない土地で家賃補助について確認しながらの転職活動はなかなか難しいものがありますよね。

現地のハローワークに行って探すのも時間的にもコスト的にもなかなか大変です。

そんなときは、まずはネットで相談できる保育士就職支援サイトをうまく利用するのも一つの方法です。

例えば世田谷区では独自の保育士求人ポータルサイトを運営しています。
世田谷の中でピンポイントでエリアを絞り求人検索ができます。
求人も正職員はもちろん、パートの情報も充実しています。

 

東京で保育士として働きたいという方専用のおすすめ支援サービスもあります

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例えば区が運営しているサイトで希望に合いそうな園を見つけた場合、直接保育園の求人担当とメール等でやり取りし面接という流れになるのが通常です。

一方で転職支援専門のサイトに登録して求職する場合は、より効率よく求職活動ができるメリットがあります。

というのも転職支援サービスを利用した場合は

  • 地域や給料、家賃補助の有無など自分の希望を伝えると
  • 希望に合いそうな園を複数まとめて紹介してもらえ
  • 求人している園との間に入って面接日などの調整も任せられる

というメリットがあります

上京してから転職まで すべてお任せ可能な保育メトロ

特に上京して就職先を探したい場合、一日で効率よく複数の園をまわれるように段取りを組んでもらえるのはとっても助かるのではないでしょうか。
上京したい保育士さんのための転職支援サービス【保育メトロ】
のようなサービスを使えば
上京支援エキスパートと呼ばれるコーディネーターさんに就職転職についての相談ができます。

面接についても、複数の候補先に1日で効率よく回れるようにあらかじめスケジュールを組んでくれるので、余分な手間や費用がかかりません

東京都内の求人がたくさんありますので保育メトロの公式サイトからご覧下さい



 

東京都内では現在、家賃補助や保育所の優先入所などの優遇措置が区によって対象者の範囲や内容が微妙に異なっていて外からでは非常に分かりにくい状況です

また、この補助自体が保育園(勤務先)を通じて行われるものなので、保育士さんの家賃負担が実際いくらになるかは、保育園によって異なってくるんですよね。

でも上京する保育士さんにとって、家賃補助を利用してどんな家に住むことができるのかどうかはとても大切な問題ですし、せっかく東京で転職するのならある程度希望の地域もあると思います。

そういった場合、転職支援サービスを使えば、

  • 最新の情報が揃っている
  • 園の情報を熟知したコーディネーターさんに相談してから面接する園を決めることができる
  • 家賃補助が受けられる社宅の場所や、勤務条件を確認してから面接に進める

といったメリットがあります。

もちろん、上京専門ではない転職支援サイトでも、東京の求人数が一番多く待遇も良くなっています。

ひとつだけでなく複数の保育士転職支援サービスに登録することで、沢山ある求人の中から自分に合ったものが見つけやすくなるかもしれませんね。

2023年12月 【目的別】おすすめ保育士転職支援サイト(転職エージェント)一覧と使い分けのコツ

各地で開催される気軽に参加可能な就職転職フェアでも情報収集が可能です

さらに、一度に色々な保育園の勤務条件を比べたり、その場で家賃補助の内容について確認することができるのが、保育士さんのための就職・転職フェアです。

どんどん人気が高まっている東京の保育士求人を入退場自由なイベント会場直接自分で気軽に見て廻ることができます。

また、こういったフェアでは必ず専門のコーディネーターさんもいらっしゃいますので、転職支援サービスのコーディネーターさんに希望を直接相談することも可能です。

東京での就職をお考えの方を対象とした今後のフェアの予定は、このページの最後に記載しています
ここをクリックするとジャンプします⇒東京で開催される保育士専門の就職・転職フェアもおすすめです

東京も含め、全国各地で開催される最新の保育士 就職転職フェアの予定表はこちらの記事でまとめています。

保育士さんのための就職転職フェア 2023年 最新スケジュールまとめ 

家賃補助 現在働いている保育士でも適用される?

また、この保育士宿舎借り上げ支援事業と呼ばれる制度が適用される要件が色々と定められています。

 

例えば勤続年数は、その園に保育士として採用されてから5年以内と限るとされています。(※基本的に10年以内に変更となりました)

これから就職しようとする場合は良いでしょうが、長く勤務している保育士さんには適用されないことになってしまいますが・・・。

この点については小池知事が5年という制限を撤廃し、無期限とすることを明言しています。

一刻も早く、すべての保育士さんが受けられる支援制度となって欲しいですね。

>>>>29年度から原則採用後10年以内の保育士が対象となりました!
また、世田谷区では対象が全ての常勤保育士とされています!

最近はこれらの優遇措置を受けて、地方から東京へと転職する保育士さんも少なくないようです。

家庭の事情などで一度保育士から離れていた方が上京して保育士として再スタート。
地方と東京との格差がこれだけ開くと、これからこういった方がどんどん増えそうですよね。

東京都の自治体 区独自の保育士確保の施策

上にあげた家賃補助(保育従事職員宿舎借り上げ支援事業)のほかにも
東京都の自治体では区独自の保育士確保の施策に取り組んでいるところがあるんです。

 

杉並区 5万円の商品券 交付

商品券

※商品券プレゼントは2020年4月1日付けで就職した保育士さん向けの事業です。来年以降については未定です※

杉並区では令和2年4月1日付けで
区内の保育施設に常勤の保育士として新規採用(採用内定含む)される保育士有資格者に
区内で利用できる商品券5万円分が贈られます。
(500円分100枚!とのことです。)

 

原則過去3年間に保育士として勤務していないという条件付きですが、
杉並区独自の嬉しい特典です。

 

また、杉並区では保育従事職員宿舎借り上げ支援事業による
家賃補助は6万円が限度でしたが、29年度から世田谷区などと同じく
8万2千円までに引き上げられています。

 

お祝い金がもらえる
転職支援サービスを利用して杉並区に就職したら
ダブルでお祝い金が貰えることになりますね。

詳しくは 杉並区のHPへどうぞ
→→杉並区 保育士 就職支援のご案内

お祝い金が貰える転職就職支援サービス 保育ひろばの詳細はこちらです

 

足立区 奨学金の返済補助制度

昨今何かと話題に上がる奨学金制度ですが、
足立区では奨学金制度を利用して保育士資格を取得し、
区内の私立保育施設に就職した保育士の方を対象に、
奨学金の返済に要した金額の一部を補助するという、
全国初の制度があります。

※注意※2017年7月追記※
下記は平成28年度の内容となります。
足立区の予算案では事業は29年度も継続されるようですが、具体的な募集要項などはまだ明らかにされていません。

補助額は、1年間に返済した額(上限20万円/年)の2分の1にあたる金額で、
申請が認められれば、直接保育士の方が受給できます。

 

申請できる保育士の要件は以下の通りです。

(1)足立区内の私立保育施設に常勤保育士として勤務していること
(2)(1)に就職してから3年未満であること
(3)本人の名義で借り受けた奨学金を利用して、指定保育士養成施設で保育士資格を取得したこと
(4)奨学金の返済を自ら行っていること
(5)本事業の補助を受けるにあたり、重複して他の類似した補助を受けていないこと
(6)採用後1年以上、足立区内の私立保育施設で勤務すること

 

対象となる奨学金の範囲や
申請方法など詳しくは足立区のHPへどうぞ。
→→足立区保育士支援制度について

 

まとめ

保育士不足が深刻な東京都では
保育士にとっては有利な施策が色々と行われており、今後ますます拡充することが期待されます。

また、東京ではパート保育士や企業内保育所の求人も多く、賃金の面でも地方との格差が開きつつあるのが現状です。

小池知事も保育士不足解消に本気で取り組むということで保育士側としても一層の優遇策を期待したいですね。

現在の地を離れ、東京で働いてみるのも選択肢の一つではないでしょうか。

もっとも、最近では東京都内でも自治体間で保育士の取り合い(?)のような状況にもなりつつあるように感じます。

例えば家賃補助ひとつとっても、ほとんどの自治体が同じ補助金額となっていますが、実際は区によって平均家賃が大きく異なりますので補助の範囲で住める家のレベルも異なるというのが現状です。

そういった細かい点でわからないことや、不安などがあれば
保育士転職支援サービスなどもうまく活用して、相談だけでも一度してみることをおすすめします。

 

保育メトロなら保育士専門の上京支援エキスパートに相談することができます。

地方から上京して東京都で勤務しようとする保育士さんへのサポートが充実しています。
家賃補助の金額など事前にある程度条件を決めておいて相談できるのが便利です。

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東京で開催される保育士専門の就職・転職フェアもおすすめです

 

下の記事に就職転職フェア最新スケジュールをまとめていますのでよければご覧くださいね。

保育士さんのための就職転職フェア 2023年 最新スケジュールまとめ 

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