主任保育士の役割や業務内容について 主任保育士が抱えやすい悩みとは?
2023年12月12日更新
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保育士さんのお悩みというと新人保育士や派遣やパートを思い浮かべることも多いですが
主任保育士という立場ならでは悩みも色々あるようです。
主任保育士とは
主任保育士とは
日本保育協会の報告では
施設長のサポートを行うとともに、保育士間の業務調整や
新人保育士、その他保育士に対し様々な指導を行うリーダー的存在をいう
と定義されています。
主任保育士の位置づけ
平成29年度からの保育士キャリアアップ研修制度が始まる以前は
保育士の役職と言えば
- 園長
- 主任
- 一般の担当保育士
というものが一般的でした。
現在ではキャリアアップ研修制度の新設により
主任保育士の下には
- 副主任保育士
- 専門リーダー
- 職務分野別リーダー
という役職が設定されています。
主任保育士の具体的な業務内容
日本保育協会による報告書(平成22年度)によれば
主任保育士が従事している業務の代表例を挙げると
割合が多い順から
- 園児の全体的把握
- 施設長のサポート役
- 保育士や他の職員からの相談対応
- 課題のある子どもへの対応
- 保護者からの相談対応
- 家庭の全体的把握
- 職員の資質向上
- 保育所の活性化
と多岐にわたり
さらには
- 課題を抱える家庭への対応
- 地域子育て支援への対応
と責任が重い任務を多く抱えていることが伺えます。
参考文献>>>主任保育士の実態とあり方に関する調査研究報告書
主任保育士が抱える悩み
仕事が多い
主任保育士が抱える悩みとして圧倒的に多いのは
業務量の多さ
です。
園児の状況把握だけでなく
職員間の調整、園長と職員のパイプ役、保護者からの相談やクレーム対応、
行事やイベントの企画チェック・まとめ、自治体など外部からの電話対応などなど
様々な業務を抱えている主任保育士は
持ち帰りの仕事も多く
プライベートと仕事の区別がつきにくい
と感じる場合も少なくありません。
責任の重さに対するストレス
責任が重い業務を掛け持ちすることや
相談対応などでストレスを抱えることも多いのが実情です。
またどうしてもマネジメント業務が増えてしまうため
本来好きな保育に携わる時間が減ってしまったことを残念に思いながら
主任としての業務をこなしている方も少なくないようです。
主任保育士の職務軽減や職務分担についての取り組み
平成29年度から始まった保育士キャリアアップ研修制度では
このような主任保育士さんの業務を補助する役割の
副主任保育士、
さらに
専門リーダー
職務分野別リーダー
が新設されました。
これは職務手当の支給というお給料面での処遇改善だけではなく
保育士がよりスムーズにキャリアアップしていく目的とともに
主任保育士をサポートする意味合いもあります。
副主任保育士や専門リーダーなどに今まで主任保育士が担っていた職務をうまく分担させることで
より円滑に園を運営することが期待されています。
主任保育士は園の運営面での責任を負いますが
自ら積極的に改善を働きかけることが可能な職務です。
慣例を変えることは最初は大変ですが
それが組織全体、ひいては自分自身にも後々プラスになることなら積極的に改善していきたいですね。
主任保育士の給与などの待遇面は?
業務量が多い主任保育士は
労働対価と業務量が釣り合っていないと感じることも多いようです。
実際主任保育士だからいくらと年収が定まっているわけではなく
どうしても地域や園によって差が大きくなるのが実情です。
園によって業務内容も異なるので一概には言えませんが
保育士求人サイトで検索してみても記載されている給与や職務手当には大きな差がありますね。
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主任
というワードを入力して検索してみると
給与は30万から35万円というものもあれば20万円前半というのも見られました。
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