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フリーランス保育士って? 働き方の例とメリット 必要な義務について

2022年6月11日更新

フリーランス保育士の働き方
最近フリーランス保育士という言葉をよく耳にするようになりました。

フリーの保育士というと、きっと私のようなおばちゃんたちは
「あぁ、○○先生みたいに担任を持ってなくて色々見てくれる先生でしょー」
と言います。

まぁそれもフリーの保育士ではありますが
そのような先生はその保育園に雇用されている場合がほとんどです。
我が子の園でもフリーの先生はベテランで超頼りがいのある先生でした。

担任を持っている若い先生の補佐でもあり、ちょっと離れたところから
現場を見てフォローするという重要な役割を担っています。

一方でそういったフリーを1年目などの若い保育士に任せる園もあります。
その場合は保育士側からすると雑用も多く、居場所も何となくなくて、大変な場合が本当に多いですよね。

とりあえず今回はそういった担任をもたない先生ではなく
個人事業主として働く保育士さんについてです。

フリーランス保育士の働き方

ここでいうフリーランス保育士とは基本的に
個人事業主として働く保育士さんのことを言います。

以下、代表的な働き方の例をあげていきます。

ベビーシッター

フリーランスの保育士さんがベビーシッターをする場合、
代表的なのは

  • 顧客と直接契約する
  • 派遣会社を通じて契約する

という形式です。

一般的に派遣会社を通してのベビーシッターは
派遣会社に登録後、派遣先を紹介してもらい
給料は派遣会社を通じて支払われます。

年末調整なども派遣会社が行ってくれることが多いので
フリーとは言っても一般の派遣社員と同じイメージですね。

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一方、顧客と直接契約する形のベビーシッターはまさにフリーランスです。

この場合、報酬の設定から交渉、時間の調整などすべて自分でやる必要があります。

もちろん派遣会社を通す場合よりも自分がもらえる分が増えるので
単価は上がります。
また顧客と良い関係が気づけていると安定してリピートしてもらえることも増え、
安定して仕事をすることができます。

最近では事業主として保育士さん自身が予約フォームなどを設定し
ベビーシッターを請け負っている場合も良く見られますね。

家庭的保育事業の家庭福祉員(保育ママ)として働く

ベビーシッターは基本的に顧客の家や指定された場所での勤務となりますが
家庭福祉員(以下保育ママとします)は自治体の認可のもと、基本的には保育士自身の自宅で子どもを預かる保育形態となります。

この制度は厚生労働省が待機児童解消のために設けた制度で、
地方自治体ごとに運営されているものです。

対象は3歳未満の保育園に入れなかった子どもで
保育士資格保有など一定の要件を満たした保育ママが自宅で子どもたちの面倒を見ます。

また保育をする場所(基本的には自宅)についても広さの確保や、火災警報器や消火器の設置、
衛生的な調理施設の確保など様々な規定があります。

>>>【厚生労働省】家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準

保育ママ一人あたりの乳幼児は3人以下、二人以上で見る場合は5人以下と定められていて
まさに小さな保育園のようなイメージです。

自治体から直接委託されての勤務形態ですので
収入面は個人事業主としての扱いとなります。

 

その他のフリーランス

1日単位の保育士勤務

最近の保育士求人で
忙しい時のみの日雇い形態のようなものをたまに見かけます。

保育園が募集しているときもあれば、イベント時などの託児業務のこともあります。

このような勤務の対象はフリーランスの保育士さんとなっていますが
勤務日数も決められておらず、雇う側の都合によるので
これだけでは収入面では不安定です。

感覚としては学生の日雇いバイトとか
他に仕事を持っている場合の掛け持ちのイメージですね。

主婦の方でたまに保育士として働きたいという方にもいいかも知れません。

 

インフルエンサー保育士

保育士として本を書いたり、保育士さん向けのフェアなどで講演をするなど
何らかの実績があったり有名であったりするとできる仕事もありますね😃

 

フリーランス保育士の義務と注意点

フリーランス保育士として
顧客や園と直接契約して働く場合は、収入などの記帳も自分で管理する必要が出てきます。

基本的に年38万円以上所得があれば確定申告が必要となります。

例えば専業主婦の方であれば、保育士の資格を活かしてフリーで働くという場合、
38万円以下であれば確定申告は不要です。

ただ開業したという事実(開業届を税務署に提出)だけでも健康保険の扶養から外れるという組合もあるようなのでその辺は慎重に行う必要があります。

最初は小規模でも
38万円を過ぎたら確定申告が必要ですし、税金の面からも税務署に開業届をだせば
青色申告の適用を受けることもできます。

扶養を越えたくないという場合は加入している健康保険組合が扶養の範囲をどのように定めているか必ずチェックしてくださいね。

フリーランス保育士は

    • 時間的には自由が利きやすい
    • 働いた分だけ収入に反映されやすい

いう利点があります。

ただし保育自体の仕事に加えて記帳や調整・管理といった仕事の負担が増えるのは事実です。

 

ご自分のライフバランスと兼ね合わせた働き方ができるといいですよね。

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