保育園勤務以外で保育士の資格を生かせる職場って?
2023年10月5日更新保育士の資格が必要とされる仕事は、保育園だけではありません。
では、他にどういった仕事で保育士の資格を活用できるのでしょうか?
保育士試験でもいろいろと勉強しましたよね(^^)
代表的なものを挙げてみます。
企業内託児所
出産などで一旦離職した保育士さんの再就職先として人気が高いのが企業内託児所のお仕事です。
企業内保育所(託児所)は、企業の中に設置され、定時での勤務やパート勤務が可能なところが多いのが特徴です。
子どもを預ける側からすると、勤務先に子どもを預けていることになります。
ですので、保育者側からしても、保育園のように緊急時や退園時間になっても保護者と連絡が取れないということは通常はありません。
また、運動会などの大きな行事がないことや、残業や持ち帰り業務も少ないことから、保育士にとって企業内託児所の求人は人気です。
出産など、ブランク後の再就職先としても人気となっています。
院内保育
先ほどの企業内託児所と同じように、病院で働く職員(医師や看護師さんその他)の勤務中に、職員の子どもを保育する施設が院内保育です。
病院の敷地内に設置されていることが多く、性質的に企業内託児所の企業が病院に置き換えたもの、と考えることができます。
ただし、病院はご存知のように、24時間体制のところもあり、それに応じた保育施設を設置しているところもあります。
そういったところでは、交代制の夜勤を特に正職員は要求される場合もあります。
ただ、病院の規模や運営方針により、院内保育所が開所時間は異なりますので、必ずしも夜勤があるわけではありません。
また、院内保育はどちらかというと給与面や福利厚生面で好待遇が期待できるところが多い傾向があるため、人気となっています。
ちなみに、院内保育は、あくまでも病院に勤務する職員の子どもを預かる施設であり、病気の子どもを預かる病児保育とは異なりますのでご注意ください。
学童保育
「小1の壁」という言葉が示すように、小学校に入学すると保育園のように長時間子どもを預かってくれる場所を探すのに苦労することが話題になっていますね。
この場合、一番利用されているのが学童保育です。
最近では企業経営の学童保育所も多く、保育士の求人が増えています。
学童保育所は通常、小学校の授業時間後から子どもを預かるため、出勤時間に余裕があり、保育園で働くより勤務時間が短くなるので、保育士の再就職先としても人気です。
ベビーシッター
日本でもどんどん需要が高まってきているベビーシッターは、個人的に直接契約する場合を除き、一般的には派遣の形で勤務するのが主流です。
派遣のベビーシッターとして働きたい場合は、まずは派遣会社に登録することが必要です。
紹介を受けて、依頼者の自宅で勤務するケースがほとんどです。
ベビーシッターとして勤務するには必ずしも保育士の資格が必要とされることはなく、民間のベビーシッター資格や育児経験などがあれば登録可能なところも多いのが実情です。
しかし、国家資格である保育士の資格の信頼性は高く、保育士資格があれば、時給が優遇されるなど待遇面で有利になる場合が多くなります。
保育ママ(家庭的保育事業)
主に幼稚園入園前の3歳未満の乳幼児を、保育者の自宅などで保育するのが、家庭的保育事業といわれる保育ママ(家庭的保育者)です。
地方自治体が実施主体となっており、保育ママ(保育をする側=家庭的保育者)として働くには、保育士や看護師資格が要件であるケースや、資格がなくても、地方自治体が設定した研修を受講すれば認定される場合もあります(自治体によって異なるのが現状です)。
実施場所については、保育ママの自宅や賃貸アパートなど、保育場所として適切な広さや採光や換気などの条件が定められています。
この保育ママ、わたしのママ友も子どもが幼稚園に入るまでの繋ぎとして、仕事がある日に利用していました。
申し込みは自治体を通して、1日当たり決められた額を払うのですが、保育者側には補助金などが加算されるので、実際に受け取る額は多いとのことでした。
その保育ママは、50代の元保育士の女性で、自宅の空きスペースを保育専用のスペースとして子どもを預かっていたのだそうです。
このように、保育ママは、自宅でできる仕事として、育児経験や保育園勤務経験を生かして行っている方が多いようです。
保育園以外の児童福祉施設で働く
乳児院・児童養護施設での勤務
児童福祉法で定められた児童福祉施設。
このうち、保育士が乳児や児童と家族のように関わるのが、児童養護施設と乳児院です。
乳児院と児童養護施設は様々な事情から子どもたちが実の親と離れて生活をしている場所です。
ここでの保育士の役目は、乳幼児の身の回りのお世話から精神的なケアまで、家族(親)同然です。
児童養護施設退所後の児童の自立を目標に据え、まさに親としての役割が求められます。
仕事の責任も重く、24時間体制での勤務ではありますが、子どもの成長をずっと見守るやりがいの大きさなどから、このような施設保育士としての勤務を選ぶ保育士さんも数多くいらっしゃいます。
児童厚生施設(児童館)での勤務
一方、児童福祉施設のうち、児童厚生施設で働く保育士さんもいます。
児童厚生施設とはいわゆる児童館のことで、
児童に安全な遊び場所を提供し、健全な遊びを指導するのが主な役割です。
最近では、親御さんの育児相談相手になることも求められるケースもあるようです。
私自身、子どもが小さいころは、よく児童館に連れて行ったので、
保育士として児童館で働くのも楽しそうだなぁなんて良く思っていました。
保育園以外の仕事で代表的なものを挙げてみましたが、保育士が活躍する場所はますます多岐にわたります。
パートなど勤務体制も様々なので、保育園勤務はちょっと・・・と思われる方も、資格を生かせる仕事が見つかるかも知れませんね。
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