保育士なら受講資格はあるけれど・・・ なりたくてもなかなか取得できない絵本専門士とは
2022年6月11日更新保育士の仕事に役立たたせるためやキャリアアップのために
保育士に関連する他の資格取得に興味がある方も多いことでしょう。
保育士に関連する資格として
- 絵本専門士
- 幼保英検
- 食育イントラ
などがよく注目されているようですが
そのうち最も現在取得が難しい・・・と思われる絵本専門士についてです。
絵本専門士とは
絵本専門士とは国立青少年教育振興機構が
絵本に関する高度な知識、技能及び感性を備えた絵本の専門家を養成するために
2012年に創設した制度です。
同機構が開設する養成講座を受講し、課題等をクリアすることで認定される資格で
第1期講座が2013年度に始まり、2022年度は第9期となります。
この養成講座は6月頃から翌年1月頃まで大体二か月に1回土日二日間を使って
合計10日間程の日程で30コマの授業(1コマあたり90~120分)と修了課題から構成されています。
つまり年に1度(2月~3月)に講座の募集がありほぼ1年かけて学び取得する資格となります。
絵本専門士の養成講座を受けるための資格要件 保育士さんなら受講可能
この絵本専門士の養成講座は誰でも受けられるものではなく
絵本に関する一定の知識及び実践経験を有しているという要件があるのです。
具体的には
- 子供や絵本に関連する資格を有する者
- 絵本に関わる実務について、原則として3年以上の経験を有する者
- 絵本に関わる活動に携わり、原則として3年以上の経験を有する者
- 絵本学や児童文学、美術について研究実績を有する者
とされていますが
このうち子どもや絵本に関連する資格を有するものとして
保育士資格があれば養成講座の受講を申し込むことができるのです。
他の詳しい条件や具体例はこちらから
>>>【国立青少年教育振興機構】絵本専門士養成講座の受講資格
絵本専門士の養成講座 講義内容と費用 錚々たる顔ぶれの講師陣だけど
費用は実費のみと格安
保育士さんなら絵本が好きな方が多いと思います。
今年の講義日程をこちらから見られますが
講師陣がスゴイです!!
保育士の方ならきっとご存じの方々が並び、また講義内容も何とも魅力的ですよね。
そしてこの講義内容で何と受講料は実費のみとして
2022年度は65000円です。
全国から受講者が集まるのも頷けますよね。
絵本専門士の養成講座受講はとてもとても狭き門
講座内容を見るだけで受講してみたくなりますが
この講座 会場は東京の1か所のみで2クラスのみで実施されるのです。
そのため1年間に受講できるのはわずか70名程度・・・!!
受講申し込み者はここ数年千人越えは当たり前だそうで
2022年度(第9期)も1200人を超える応募があったそうです。
1次選考、2次選考と経て受講者が決定されます。
その倍率はなんと約18倍
と本当に狭き門なのです。
絵本専門士 養成講座の選考基準とは
そしてその選考にあたっては抽選などではなく
志望者が提出したエントリーシートをもとに選考が行われます。
このエントリーシート
経歴などの他には
- 志望動機
- 資格認定後に実現したいこと
を各400文字程度で記入するというだけなんです!
この内容を選考委員の方が全て読んで一人一人選考しているとのこと。
3月末ごろに1次選考通過者が発表され
その後2次選考を経て受講者が決定しますが
この2次選考もエントリーシートをもとにするのみというシンプルさ。
如何にエントリーシートに自分の気持ちをこめ、読み手に伝えられることができるか
受講するまでが超難関となっている理由はここなんですね。
そもそも絵本に関わる専門家として活動しようとする人々なので
ある程度の言語力や表現力が必須であり
また選考委員の方々はエントリーシートからそれを読み取ることができるんだと思います。
ということで
この絵本専門士
エントリーシートを何年も出してもなかなか受講できないという方が多数いらっしゃいます。
養成講座を受講すれば取得できる資格ではあるけれど
その養成講座を受講するのが超狭き門なんて
お金さえ出せば受講できる民間の資格が多数ある中なかなか興味深い価値ある資格だと思いませんか。
私も来年はエントリーしてみたいと思います!
絵本専門士の養成講座について詳しくは
>>>【国立青少年教育振興機構】絵本専門士養成講座