地方勤務希望の保育士さんにもおすすめ 就職準備金貸付制度とは?
2023年10月4日更新
首都圏、とりわけ東京都の保育士に対する賃金アップや
家賃補助などの優遇処置が注目されがちな昨今ですが、
地方在住の保育士は損なの?!といえば、決してそうではありません。
厚生労働省管轄のもと
地方で勤務しようとする保育士のための支援も
いくつか実施されています。
保育士再就職支援のための貸付制度
新たに、地方で勤務しようとする場合に受けられる制度として、
潜在保育士就職準備金貸付制度というものが実施されています。
これは、保育士の資格保有者で勤務経験がない方や離職後1年以上ブランクがある方などが
新たに保育士として就職する場合に
準備金として自治体(又は委託された社会福祉法人など)から
就職のために必要な費用を最大40万円、無利子で借り入れることができる制度です。
「借入れ?つまり借金?
だったら、いくら無利子といっても別に・・・」
と思うかも知れません。
が!!
この制度を利用した場合、
同じ保育所に2年以上勤務した場合は、返済が免除されるというのが
大きなポイントなのです。
この就職準備金制度とは、主に潜在保育士(保育士の資格を持っているが保育士として勤務していない人)の再就職を支援する目的で、厚生労働省管轄のもと実施されています。
さらに、保育士自身のお子さんがまだ小さい場合
未就学児を抱えて保育士として勤務する場合として
保育料の半額(上限規定あり)を1年間借りることができ、
こちらも2年以上勤続した場合に返済不要となります。
ということは、是非とも
2年以上は勤められる勤務先を見つける
ことが大切になりますよね。
保育士就職準備金貸付を利用できる要件とは?
この貸付金制度を利用できる条件として
千葉市のHPが分かりやすいので引用すると
・保育士登録後1年以上経過している方。
・市内の保育所等に新たに勤務する方。または、離職後1年以上経過している方。
・市内の保育所等に2年間継続して週20時間以上勤務する予定である方。
とあります。
自治体によっては、その自治体に住民票があることを条件として追加しているところ
(福井県など)もあります。
最新の平成29年度分の募集要項がネットで既に見られるところは、
山形県、茨城県、千葉市、
福井県、岡山県、埼玉県、
福岡県、静岡県
などです(随時追加します)。
(都道府県名をクリックすると詳細ページに飛びます)。
「保育士として再就職」といっても、必ずしも正職員ではなく、
週20時間以上の勤務 と、以前より要件が緩和しており、
パート勤務でも利用が可能となるのも嬉しいポイントです。
各自治体によって、必要な要件や手続きなど
細かい点が定められていますので、詳細は直接
勤務しようとする自治体にご確認くださるようお願いいたします。
保育士就職準備金貸付制度を利用する際の注意点は?
この制度は一人につき1回しか利用できません。
ですので、この制度を利用するなら
2年以上は勤務して返済免除としたいですよね。
そのためには園の雰囲気など
長く勤められるかどうか、充分に吟味して慎重に勤務先を決めたいところです。
自分の希望にあった
保育所を探すのには、ハローワークなどの他、保育士専門の転職支援サービスも活用することをおすすめします。
こちらでは沢山ある支援サイトやエージェントを目的別に利用するコツをまとめていますのでご参考にしていただけますと幸いです。